ボーカリスト必見、コードを理解して感情を表現する
音楽のコードには感情のイメージが表れます。
メジャー=明るい マイナー=暗い
という明るさの感覚はだれもが感じることのできるものでしょう。
ほかにも温かい冷たいという温度の感覚、安心と緊張という心情の感覚などもあります。
たとえばディミニッシュというコードは非常に不安定で緊張感があります。
なのでサスペンスドラマではよく使われています。
さらにディミニッシュは「つなぎの経過コード」として使われることが多く、安定→緊張 リラックス→不安という具合に気持ちを変化させたい場面で使われることが多い。
MISIAのEverythingはディミニッシュだらけの曲なので感情が強く揺さぶられます。
ボーカリストに強く求めることですが、作り手が意図して散りばめたコード感を理解し意識しながら歌うこと。
ただ心を込めて歌うという漠然とした意識ではなく、コード感に表れる感情を表現することが大切だと思います。
赤いスイートピー(松田聖子)この曲のAメロからBメロにかけては期待と不安が入り交じったコードです。
歌詞の内容もそのままですね。「たばこのにおいのシャツにそっと寄り添うから、なぜ」
ここのコードはF/GまたはDm7/G
GをベースにFが乗っかっているコードでトップノートであるC(ド)が11thの役割をしています。
難しいですが9th・11th・13thの音をテンションノートと呼び、これらを付け加えることで独特の色彩が生まれます。
普通ここはG7でつないで次へ持っていくところなのですが、松任谷由実さんは少しひねって複雑な気持ちを表しています。そこに「なぜ」という歌詞を唐突に持ってくる松本隆さんの才能を感じますね。
実際のF/GのコードとG7を弾き比べてみたので違いを感じてみてください。
G7のほうは何か物足りなさを感じると思います。
(先に弾いてるのがG7あとがF/Gです)
ちなみにここはメロディ自体がC(ド)のテンションノートとなっていますので大切な部分です。
同じく松田聖子さんのスイート・メモリーですが、この曲のサビ部分にある「美しく見えるのは」のコードはA♭→A♭7です。
G♭(ソ♭)が一音加わるだけですが雰囲気がガラッと変わります。
セブンスコードはブルースなどでよく使われるコードで暗さやけだるさなどを感じるコードです。
コードチェンジと同時に歌のメロディもG♭(ソ♭)となるのが正解ですからしっかりとセブンスを意識して歌ってもらいたいところです。
フラットせずにG(ソ)と間違えている人も多い。
このようにコードにはそれぞれ色彩や感情をイメージさせる役割があります。
ボーカリストの人はしっかりとコードからイメージを膨らませて感情を乗せて伝えるということが、いい歌へと発展させる大切な要素でしょう。
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