ヘッドアレンジキーボード
ヘッドアレンジとは
譜面(楽譜)を使わず、演奏現場で口頭やメンバー間での相談により構成を決めて演奏する手法。
日本では1970年代前半から用いられています。この手法によりミュージシャンの個性が際立つようになりアイディアが広がってポップスは発展してきました。
近年のシティポップブームへと繋がった背景にはヘッドアレンジが大きく関係しています。
譜面を使わないということはアドリブ能力やアイディアの引き出し、そしてセンスが要求されます。
これがクラシックとの決定的な違いであり、いくらピアノが弾けてもバンドに参加できなかったり苦労する原因はここにあります。
ヘッドアレンジの歴史と解説はこの動画が面白いのでぜひ参考にしてください。
ここで語られている佐藤博さん、山下達郎の楽曲「LOVE SPACE」の冒頭にあるピアノの音は本番で突然弾いたアドリブであり、ドラムのポンタさんやベースの細野さんもアレンジ譜を無視して誰も言うことを聞いてくれない。
でも素晴らしいグルーヴで最高の仕上がりとなっています。
日本には素晴らしいバンドキーボーディストがたくさんいますが、外せないのが小島良喜さん。
桑田佳祐率いるKUWATA BANDのころから世間の注目を集め始めて、Charや井上陽水のサポートとして活躍されています。その一番のすごさはギターにもドラムにも負けない力強さ。ベースのポール・ジャクソンが煽りまくっている演奏をお聴きください。
ヘッドアレンジキーボーディストとしてバンドをサポートした元祖かどうかはわかりませんが、代名詞ともいえる存在なのがビリー・プレストン。
後期ビートルズの楽曲は彼のキーボードなしでは語れませんね。
ピアノやキーボードに限らずギターでもベースでも譜面だけに頼った演奏ではヘッドアレンジは到底できません。
とくにバンドでオリジナルを作る場合には要求される課題でしょう。
では対処方法は?これだと言えるものはありませんが、幅広く音楽をインプットすることは必要不可欠だと思われます。
最初はマネや引用で構いません。これはオイシイなというフレーズをストックしておいて応用するのです。
これが正解!というものがないので難しい問題ですが、非常に楽しい部分でもあります。
人の曲を演奏するときも「自分のものになったような気分」になれますから。
演奏や練習に関するお悩みや質問があれば遠慮なくお申し付けください。

